医薬品に使用されている
「西洋ハーブ」
「西洋ハーブ」は、太古の昔から欧州諸国で医療に使われてきました。医学の父・ヒポクラテスは、267種類の薬草を治療に用い、またギリシャの医師であり植物学者のディオスコリデスは、薬物誌『De Materia Medica』に、約600種類もの生薬を掲載しています。現代においても、それら生薬の効き目や安全性は評価されており、欧州では約200種類の「西洋ハーブ」が医薬品として承認されています。
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- セイヨウトチノキ種子 ※1
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- チェストベリー ※1
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- ペパーミントオイル ※1
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- プランタゴ・オバタ ※1
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- セント・ジョーンズ・ワート ※2
欧州では約200種類のハーブが
医薬品として承認されています。
- ※1セイヨウトチノキ種子(足のむくみ等)、チェストベリー(PMS(月経前症候群))、ペパーミントオイル(IBS(過敏性腸症候群))、プランタゴ・オバタ(便秘)は、日本でもOTC医薬品の成分として承認されています。(2021年9月現在)
- ※2セント・ジョーンズ・ワートは、日本で医薬品での承認はありませんが、食品などで購入可能な場合があります。薬物相互作用のため、医薬品の添付文書にて「併用注意」とされている場合がありますのでご注意ください。
セイヨウトチノキ
種子とは?
「ベルフェミン」の有効成分として使用されているセイヨウトチノキ種子とは、トチノキ科の落葉樹であるセイヨウトチノキの成熟した種子のこと。原産は、バルカン半島の山岳部ですが、現在では世界中の温暖な地域で広く植栽されています。
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セイヨウトチノキの樹木、葉、花、実
セイヨウトチノキの樹木、葉、花、実
セイヨウトチノキの
歴史は?
セイヨウトチノキは、樹皮や葉、種子が古くから医薬品として用いられてきました。特にセイヨウトチノキ種子のエキスは、欧州で古くから下肢の静脈疾患の治療に伝統的に使用されてきた「西洋ハーブ」ですが、細菌性赤痢や発熱の治療薬、また過多月経の止血剤や、強壮薬などの民間薬としても使われていました。現在は販売されていませんが、かつては日本でも、術後・外傷跡の膨張や痔核の症状を緩和するための医療用医薬品として使用されていました。
マロニエの名で
親しまれている、
セイヨウトチノキ
フランスのシャンゼリゼ通りには、有名なマロニエの街路樹がありますが、マロニエとは、フランス語で、セイヨウトチノキのこと。初夏には花が咲き、秋には栗に似た実をつけ、人々の目を楽しませてくれます。日本でも、銀座のショッピング街にマロニエ通りがあり、その名が親しまれています。